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摘水軒コレクション展示作品紹介(2010年7月から9月まで)

摘水軒記念文化振興財団は、書画、墨跡、文書、石碑など、数々のコレクションで名高い柏市の文化財団です。この度、財団の全面的なご協力を得て、その貴重な作品を、月替わりで図書館内に展示することとなりました。めったに目にすることのできない秘蔵の名品をご覧ください。

[摘水軒コレクション展示スケジュール]
期間 / 平成22年1月~12月(10月以降の作品内容は、随時お知らせいたします)
場所 / 日本橋学館大学図書館(図書館開館時間内のみ閲覧可・入場無料)
*詳しくは、図書館HP(http://www.nihonbashi.ac.jp/library/index.php)、
もしくはお電話(04-7167-8655代)でお問い合わせください。

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<7月の展示:柳斎重春「竜虎紋様着衣太夫の図」>
柳斎重春(りゅうさいしげはる、生没年:西暦1802~1852年)は、肥前長崎出身の浮世絵師で、大坂で滝川国広、柳川重信(初代)に師事したとされます。
浮世絵版画には、役者絵のほか芝居看板絵・読み本「忠孝二見浦」や絵入根本(ねほん)「契情稚児淵」などの挿絵を遺していますが、肉筆画の作例は極めて少ないものと思われます。
本作品は、師である柳川重信の作風に加え、同じく上方の絵師である祇園井特や三畠上龍などと共通する表情を感じます。着衣に描かれた竜虎の絵に、重春の画力の程が伺えます。

<8月の展示:湖城他「蟲図寄書」>
江戸時代後期、草花・鳥・魚介類・昆虫などを題材にした博物学が流行し、博物誌と言うべき画集が好んで描かれました。
また、文人墨客達はサロン的な交流を楽しみ、交流の証として様々な画題による寄せ書きをした様です。
本作品は、明治時代に下った頃の作と思われ、湖城・香芸・華鳳などの落款がありますが、それら作者の素性は判りません。しかし、博物誌の流行とサロン的交流の二つの要素が相俟って、描かれた作品であると思われます。

<9月の展示:小泉斐「鮎図」>
小泉斐(こいずみあやる、生没年:西暦1770~1854年)は、下野国芳賀郡益子(現在の栃木県益子町)出身の絵師で、高田敬輔の門人である島崎雲圃に師事したとされます。
本姓は木村、幼名を勝、字を桑甫・子章とし、檀山・青鸞・檀森斎・非文道人などと号しました。享和元年(1801年)に甲斐守に任ぜられ、従五位に叙せられました。
立原杏所・島崎玉淵・高久靄厓など、多くの門人に画技を伝えたとされます。鮎の絵を得意とし、俗に「檀山の鮎」として通り名で呼ばれる事があります。