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「薩摩琵琶を聴く」(総合文化学科・合同ゼミナール)
去る 11 月 30 日、総合文化学科 1・2 年生の合同ゼミナールと して、鶴田流薩摩琵琶奏者の櫻井亜木子さんを講師にお招きして「日本の語り芸‐『平家物語』を薩摩琵琶で聴く」という題 目で行われました。

はじめに、司会進行役の佐々木さよ先生から、櫻井さんの略歴と本日の演目について紹介がありました。
その後、平家物語の歴史的背景については太田英比古先生が解説。来年のNHK大河ドラマが平清盛であるといった身近な話題から、物語の舞台については、実際に現地調査をされた時の写真を用いてご説明いただきました。

杉木恒彦先生からは平家物語に色濃く流れる宗教的要素、とりわけ「祇園精舎」や「諸行無常」といった言葉の意味について、分かりやすく学生に解説していただきました。
こうして、平家物語をとりまく背景について学んだあと、いよいよ櫻井さんの登場です。演奏前には櫻井さんからも「祇園精舎の鐘の声」の意味や音色等について、違った角度から解説していただきました。
想像力を膨らまして推測するほかない音色を、いろいろな小道具を駆使して再現してみようという試みでしたが、当日、櫻井さんにご用意いただいたいろいろな小道具から発せられる不可思議な音色に、会場の学生たちもびっくり仰天といった様子。そして、いざ演奏が始まると、今度は会場内が全員、櫻井さんと「薩摩琵琶」の迫力に圧倒され通しでした。
撥(ばち)で弦を掻き鳴らす音色はもちろん、撥で撥面をたたく打楽器としての音色、そしてバイオリンのように弦を撥でひきずる凄まじい音色、極めつけは美しくも独特の節回しで発せられる櫻井さんの歌声。これらが調和して創り出される独特な空気に包まれ、「こもれびホール」があたかも「屋島」に、そして「壇ノ浦」にタイムスリップしたかのようでした。
さらに、演奏の合間には、櫻井さんの知人でもある神田 宏司さん(琵琶制作者・神田琵琶工房)にご登場いただき、「薩摩琵琶」の各部の名称や機能、素材等々につき、 詳細な解説をしていただきました。例えば「薩摩琵琶」 の撥が大きいのは、いざという時の護身具としての役割があったといった話には、学生たちも興味津津のようでした。
この日最後の曲を聴き終えた学生たちも皆、大満足といった様子で、しばらくは琵琶の余韻に浸っているように見えました。
